風邪なの?コロナなの??インフルエンザなの? 自分でできる対策方法教えます

風邪なの?コロナなの??インフルエンザなの? 自分でできる対策方法教えます

いよいよ冬休み本番!

去年よりはコロナによる規制も緩くなって、帰省や旅行も解禁かと思われましたが・・・

オミクロン株とやらがアフリカを中心に増加し、フランスでは1日に確認できた感染者数が9万人を超したとか。

これまでのコロナウイルスに比べ症状が軽症といわれてはいますが、いくら比較的軽症でも感染者数が増えれば増えるほど、重症の可能性のある人は増えるわけで、まだまだ気を許せない状況です。

一方で毎年この冬になると爆発的感染で学級閉鎖などが相次ぐインフルエンザ!

今年も、日本では徹底した感染対策のおかげか、当薬局でもまだインフルエンザの薬を出したことがない状況です。(2021年12月27日時点です)

ここで心配になるのが

「コロナ感染とインフルエンザ感染・・・どうやって見分けてどうやって対処したらいいの?」

というわけでポイントを挙げていきましょう。

1:熱の上がり方をチェックしよう

2:熱が高いの時の薬の選び方と病院へ行くタイミング

3:熱以外の症状をチェックしよう

4:熱以外の症状があるときの薬の選び方と病院へ行くタイミング

5:下痢の症状があるときの対処方法

6:薬局で薬を買うときのコツ

7:病院へ行ったときに医師に説明するポイント

 

1:熱の上がり方をチェックしよう

ポイントは二つ

一つ目:38℃を超すかどうかと上がるまでの時間

二つ目:1日の中での熱の変動があるかどうか

三つ目:平熱からの判断

です。

 インフルエンザの場合、熱が半日から1日の間に急激にぐぐ~~っと上がります。 

 その時にいわゆる「悪寒」がすることが特徴です。よく「背中がぞくぞく~~っとする」感じです。背中だけでなく上半身全体がなんだか体の皮膚が「ケバケバ」しているような感覚になったり、首から上は熱いのに体が寒気がするという場合もあります。

 そういう時は熱が上がり始めている状態ですので、こまめに体温を測りましょう。 最初は37.5℃くらいでも、1,2時間後に38.5℃ということもよくあります。 

 インフルエンザの場合は熱の上がり方が急です。 外出先などでこういう症状がでたら、何事も「中止」して自宅に帰るようにしてください。

 また、インフルエンザの場合は発熱とともに体の節々が痛くなる関節痛のような症状が併せて出ることが多いです。

 コロナ感染の場合は最初は通常の風邪のように熱もそれほど高くなく、大体が35.7℃あたり。熱ぽさやだるさ、咳や鼻水がでて「風邪かな~」とおもったら次第に頭痛や食欲不振、嗅覚や味覚の異常がでてきます。 熱は約4日間続くことが多いとされています。

 さて、通常の風邪の場合でもインフルエンザやコロナウイルス感染の場合でも「一日の中での熱の変動」もチェックしていきましょう。

 ポイントは「朝の体温」です。感染症により発熱症状が出ている間は、朝も熱が高いことが多いです。

 また普段の平熱が35℃台の方は、37.5以上の場合は通常の38.0℃以上くらいの熱があるときと同じくらいと判断していきましょう。

 

2:熱が高い時の薬の選び方と病院へ行くタイミング

 熱が高い場合でも薬で十分対応する方法もあります。

 それは「麻黄湯」です。

 これは、小児科医も抗インフルエンザ薬が発売されるまえはインフルエンザの時の薬として処方をしていた薬で、乳幼児からも使えるのが特徴です。

 麻黄湯は抗ウイルス作用をもっているという研究発表もあり、ずっと以前からインフルエンザに使われてきた薬です。

 また、漢方薬なので薬局などで購入できるところが便利ですね。

 抗インフルエンザ薬が発売され、病院での検査が早くなったことで、「インフルエンザと診断されること」が重要視されてきている昨今ですが、検査が早すぎで結局1日待って検査をしたり、検査でうまく陽性にでなかったりすることも度々あるようで、「早く飲んで早く治す」ことができにくくなったという面もあります。

 その点、麻黄湯なら「あ、ぞくぞくっとしてきた、やばい!」というタイミングですぐ飲めるので、早く対処できて、すぐ自宅で寝て体を休めることができます。

 熱が38.5℃以下の場合や悪寒や寒気などがしない、いわゆる通常の風邪症状の場合は、総合感冒薬を選びましょう。

 インフルエンザ以外の風邪症状やコロナウイルスによる初期の段階の感冒症状の場合は解熱剤ではなく、それ以外の咳、鼻水などの症状を抑える成分が配合されている「総合感冒薬」にしましょう。

 また、総合感冒薬でも、15歳以上からしか飲めないもの、7歳以上から飲めるもの、乳幼児から飲めるものなどがあるので必ず裏の用法用量の年齢のところを確認しましょう。

 当ネットショップでは

 *12歳以上から飲める 感冒剤3号A

 *7歳以上から飲める コンコール

 *乳幼児も飲める 麻黄湯(満量処方)

 どれがいいか、また、他のお薬についてもご用意できる場合がございますので、お気軽にチャットやLINEでお問い合わせください。

 病院へ行こうかどうか迷った時のチェックポイントは

 *食事や水分がとれるかどうか

 *呼吸が十分できる状態かどうか。(深呼吸をしてみると呼吸が苦しいと感じるかどうかのチェックができます)

 *(子供の場合)音やモノの動きに反応するかどうか。親の声に応答するかどうか

 です。

 熱が38.5℃より低くても、ぐったりしてたり、反応が鈍かったり、食欲が全然なく、すぐ吐いたり、水分をとれないような状態の場合はすぐ病院へ行きましょう。

 判断に迷ったら、薬局の開局時間であれば薬をいつももらっている薬局に電話して薬剤師に尋ねるか、夜中であれば救急夜間診療所に電話して相談するのも方法です。

3:熱以外の症状をチェックしよう

  さて、ここで熱以外の症状について確認していきましょう。

  風邪症状としては主に「咳・鼻水・鼻づまり・のどの痛み・頭痛」があります。

 それ以外の下痢や腹痛、胃の痛みがある場合はいわゆる「お腹の風邪」と昔から言われている症状で、ノロウイルスやロタウイルスなどが原因です。

 その場合の対処は「5」で詳しく説明しますね。

 熱以外の症状がある場合のチェックポイントは、その症状の「程度」です。 

 その程度によって

 

4:熱以外の症状があるときの薬の選び方と病院へ行くタイミング

微熱~37.5程度の熱がある場合は、上記のように総合感冒薬、いわゆる「風邪薬」を使います。

 また、のどの痛みや頭痛がある場合も総合感冒薬を使いましょう。

 熱に用いる成分はのどの痛みや頭痛に効果がありますので、別で頭痛薬や痛み止めなどを飲むのではなく、解熱鎮痛の作用のある成分が入っている「通常の総合感冒薬」を使いましょう。

5:下痢の症状があるときの対処方法

 さて、熱はそれほどないけど下痢がひどい!という場合もあります。

 冬場の下痢は熱がなければ、単なる「お腹の冷え」や「油モノの食べすぎ」など感染が原因でないことが多いので、市販の下痢止めで十分です。

 *苦いけど効き目が早い! オウバク・タンナルビンビスマス散

 *症状がかるければやっぱりロングセラー 陀羅尼助

 下痢も熱もひどい!という場合は感染による下痢が疑われますので、病院へいって細菌性なのかウイルス性なのかの診断をしてもらう必要があります。

 また、吐き気や下痢がひどくて水分が取れないような状況で、食事も全くとれないのが1日以上続く場合は病院へ行きましょう。

6:薬局で薬を買うときのコツ

 総合感冒剤は市販薬の種類も多く、どこのドラッグストアでも購入できるので、「CMでみたことのあるやつ」で選ぶ方も多いと思います。

 しかし、新しいからと言って何か効き目が早いとか、特別な成分が入っているかといわれれば・・・薬剤師的にはNOなんです。

 市販薬のメーカーはこれまで病院で出されていた成分で市販薬に配合できるように基準が緩和されたものを、あたかも「新しい成分」「画期的な成分」のように宣伝しますが、風邪の症状に果たしてこれまで病院でだされていたような特別な成分が必要なのかといわれれば、答えは「NO」です。

 例えば、眠気の少ない画期的なアレルギー剤は花粉症などで仕事ができない方にはとっても便利で有意義な薬だと思います。

 でも、風邪の場合は「寝なくてはいけない」ので割高の「眠気の少ない成分」が必要かどうかという考えですね。

 風邪=感冒性症候群の症状は今も昔も変わりません。

 ですから、おすすめするのは「ロングセラー」の製品です。

 改源・パブロン・ルルA・パイロン・・・有名ですね~これらは王道の風邪薬です。飲み慣れたものがあれば、それを飲むことをお勧めします。

 また、飲みなれた薬がなかったり、近くの薬局にない場合は自分が行ける薬局の薬剤師に相談してみてください。

 これまで飲んだことのある風邪薬や、粉やカプセルなど飲みにくいものがあったかどうか。今飲んでいるお薬があればその情報も合わせて、ぜひ薬剤師に伝えてください。

 また、薬局で購入する際には「熱がいつごろからでて、どのくらいなのか。朝と夜では体温が違うのか。他の症状はでているのか」などをお聞かせください。

 ちなみに当店で作っている手作りのお薬「総合感冒剤3号A」は昭和56年の創業当初からずっと薬局内で製造して、地域の皆さんに長らくご利用いただいているロングセラーの風邪薬です。

 

 成分はすべて日本薬局方で許認可された成分だけを使い、添加物も少なく、シンプルで安心な処方内容です。

 カンゾウやキキョウといった生薬の成分に、アセトアミノフェンなどの西洋薬の成分を配合した処方です。キキョウとカンゾウのほのかな甘さがあり、粉なので胃にも優しく、成分の吸収も早いです。

 粉がどうしても苦手な方は、こちらもロングセラーのコンコール

 こちらも漢方成分と西洋薬成分の配合で、特徴は葛根湯エキスが入っている事。昭和の時代から配置薬・いわゆる置き薬として長年使われてきたお薬ですので、安全性も折り紙付き。

 1箱が1日分というのもわかりやすいですね。

 仕事机のなかに常備しておいて、風邪っぽくなったら自宅に帰る前にすぐ飲めるのがいいですね。

7:病院へ行ったときに医師に説明するポイント

 病院に言った場合も以下のポイントを医師の先生に確実に伝えるようにしましょう。

 *いつ頃から熱がでたか。何度くらいだったか

 *朝、昼、夜での熱の違いがあるのか

 *食欲はどうか?下痢や胃痛などはないか?

 *咳や鼻づまり、呼吸の症状はどうか?またある場合はいつごろからか。

 また、コロナの影響もあるので、熱があって病院を受診したい場合は必ず電話をいれ、指定された時間や方法で病院に行くようにしましょう。

 

 子供さんの体調不良の対応方法についてはこちらのブログを参考にしてください。 →「冬の子供の体調不良、おうちで対応しよう」

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