アトピー性皮膚炎は花粉症とともに

 

<p>アトピー性皮膚炎は花粉症とともに</p> <p><span> </span></p>

 

アトピー性皮膚炎は、こどもの皮膚疾患と思われがちですが、大人の方も悩ませる疾患です。

ストレスがかかる状況、汗をかき始める季節、花粉が飛ぶ時期、冬の乾燥した時期、つまり、年度末で生活環境が変わったり忙しかったり、寒暖差が激しく汗をかいたり乾いたり、そして花粉がたくさん飛び始める、春はお肌の調子も崩れがちです。

 

もともとアトピー性皮膚炎は、アレルギー性の疾患です。

では、どのような体質の人がアレルギー性疾患を起こしやすい、いわゆる「アレルギー体質」なのでしょうか?

 

アレルギーを起こしやすい方は、体内でIgEを産生しやすい体質といわれています。IgEは免疫グロブリンとよばれる免疫に関わるタンパク質のことで、血液中に存在します。

このIgEが多い人が、アレルギー体質と言われる人になります。 

IgEはアレルギーによるくしゃみや鼻水、かゆみなどを起こすマスト細胞のスイッチになってしまうので、血液中に増えると、スイッチオンの信号とマスト細胞が認識することでアレルギー反応が起こります。

ですので、花粉症の方は、花粉が引き金となって、くしゃみ、鼻水だけでなく肌のかゆみを誘発することがあるのです。

 アトピー性皮膚炎とまではいかないけれど、花粉のこの時期になんとなく体がかゆい方も、これが原因であるとも考えられます。

 

アトピー性皮膚炎がひどい人は、それ以外にも皮膚の状態が影響しています。

日本のアトピー性皮膚炎の方の12割は、水分をうまく留めておけない肌をしていることも分かっています。フィラグリンという皮膚の角層のバリア機能を保つ成分の遺伝子に変異があるのです。

 

皮膚のバリアが十分でないと、皮膚は十分なうるおいを保つことができません。

また、バリアのすきまから、花粉などの抗原が入り込みやすくなり、IgEがスイッチとなってかゆみを引き起こしやすくなります。

皮膚の下には、マスト細胞などの、外の細菌などから身体を守るための免疫細胞がいつもパトロールしているのですが、アレルギーを持つ方はマスト細胞がこの抗原を外敵と認識してしまい、緊急信号を出してしまいます。すると他のたくさんの免疫細胞が大急ぎで駆けつけてくるのです。

こうして、乾燥した肌の下で「炎症」が起こります。

炎症が起きると、血液の流れが多くなって赤くなったり、熱くなったりすることで、さらにかゆみが増します。これを、うっかりかいてしまうと、皮膚のバリアがさらに壊れてしまうのです。

 

一度炎症が起きてしまうと、この悪循環が起きますので、まずはステロイドなどの抗炎症性皮膚外用薬で、悪循環をいったん断ちます。

ひどくなったとき、一時的に短期間、しっかりステロイドを使う必要があるのは、この悪循環をだらだらと長引かせないためです。

 

また、アトピー性皮膚炎の素質がある方でも、肌の保湿や湿潤な環境を保つことで、アトピー性皮膚炎の発症を抑えることができます。

肌の保湿には、水分を補い、その水分を逃がさないように油分で蓋をすることが重要です。

 

花粉の季節、肌の調子が崩れがちな方は、帰宅後余裕があるなら髪についた花粉もすべて流せるよう、シャワーや入浴するのがおすすめです。入浴が無理なら、花粉を洗い流すつもりで洗顔をしましょう。

 

入浴時や洗顔時のソープは必ず手にたっぷり泡立てて取り、手のひらに載せた泡だけで身体を洗うのが、アトピー性皮膚炎の方のお手入れの基本です。

100均などで売っている、洗顔ホイッパーやミカンネットのようなホイッパーがおすすめです。このとき、ミカンネットで絶対に肌をこすらないようにしましょう。

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普段、ご家族と共用で、入浴用のタオルを使っている方も当然いらっしゃるかもしれませんが、アトピー性皮膚炎の方は摩擦によって皮膚のバリアを人一倍損なってしまいます。皮膚科ではタオルを使わないように指導されていて、その代わりに上記のような泡だて器を使うのです。

この季節、肌がかゆいなと感じる方は、

1)保湿をしっかりして、肌バリア力をアップされる。

2)花粉などの抗原を取り除く

3)かゆみなどの炎症は早くおさえる。(場合によってはステロイドも必要です)

 

 

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