風邪薬、病院と薬局、どうちがう?

風邪薬、病院と薬局、どうちがう?

 

風邪薬には医療用といって病院等で処方されるものと、薬局店頭で販売しているものがありますが、どう違うのでしょう。

目次

医療用で処方される風邪薬は50年前のレシピ

市販の風邪薬は、時代に合わせて改良されている

 

医療用で処方される風邪薬は50年前のレシピ                                              

保険で処方できる総合感冒剤には、ペレックスやPL、ピーエイおよびその後発品があります。

 

このレシピは医薬品が承認された1960年代当時のものです。

 

例えばどちらのお薬も、解熱鎮痛剤として、サリチル酸系のサリチルアミドを含み、カフェインが含まれています。

しかし現在、解熱鎮痛剤としてサリチルアミドよりも副作用が少なく、よく効く成分がありますので、サリチルアミドが使われる機会はほとんどありません。

また、小児のカフェイン摂取は避けるのが一般的です。

 

それから、鼻を止める目的で使われる抗ヒスタミン薬は、いずれも第一世代のものです。

第一世代の抗ヒスタミン薬は眠気やのどの渇きといった副作用が強く、緑内障の方や前立腺肥大症をお持ちの方はのんではいけないお薬です。

特にPLに含まれるプロメタジンは抗コリン作用や中枢神経抑制作用があり、高齢の方には副作用が懸念されるため最近では必要性がないかぎり処方を避ける品目です。

ペレックス

(販売開始1967年、小児用1972年)

PL配合顆粒

(販売開始1962年)

1g中

サリチルアミド             270mg

アセトアミノフェン      150mg

無水カフェイン             30mg

クロルフェニラミンマレイン酸塩 3mg

小児用は1包あたり大人の6分の1

1g

サリチルアミド              270mg

アセトアミノフェン       150mg

無水カフェイン              60mg

プロメタジンメチレンジサリチル酸塩 13.5mg

幼児用は1包あたり大人の6分の1

 

市販の風邪薬は、時代に合わせて改良されている

市販の風邪薬は時代に合わせて改良されています。医療用から転用された痰を切りやすくする成分や、咳止めの成分など、安全性と有効性を考慮した商品が開発され、新しく発売されています。

 

医療用医薬品は一度承認を受けたレシピをほんの少し改良するにも大きな手間と時間がかかります。

一方、一般用医薬品はこれまでに存在する医療用医薬品の効果から、有効性や安全性が説明できる場合など、多くの手間や時間を省略することができます。

 

一般用医薬品には、信頼の厚いロングセラーの商品もありますし、例えば先の解熱剤の例のように、安全性の高い成分が開発されると、古い副作用の大きい成分から切り替えてレシピに使用されることも稀ではありません。

また、総合感冒薬は風邪の諸症状、熱や鼻水、咳といった様々な症状すべてに有効です。これは、風邪薬は連続して起こる症状を緩和し、ゆっくり睡眠をとる目的でのむものだからです。

21世紀になり、さまざまな抗ウイルス剤などが開発されていますが、結局のところ、薬で風邪をたちどころに治すことはできません。栄養と睡眠、その手助けをするのが風邪薬なのです。

 

店頭でお話を伺っていると、病院でもらう風邪薬は効く!とお伺いすることがあるのですが、薬剤師の目からは、お客様の年齢や体質によっては、お話に挙がる医療用の風邪薬と比較しても、市販の風邪薬におすすめしたい製品がたくさんあるように見えています。

どのようなお薬がご自分に合うかしら、とお迷いの際には、ぜひともお気軽にご相談ください。

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