新型コロナウイルスの患者数とインフルエンザの患者数をデータでみてみよう

新型コロナウイルスの患者数とインフルエンザの患者数をデータでみてみよう
寒い季節、空気が乾燥してきました。風邪薬や解熱剤などの常備薬はお手元にありますか。
COVID-19第1号とされる患者が確認されてちょうど1年。
この冬、新型コロナウイルスワクチンの接種がイギリスで開始されるというニュースが入ってきて、明るい兆しが見えてきました。
しかし、相変わらず国内ではウイルス感染患者数の情報が溢れていますし、これから冬本番に向けて、インフルエンザも忘れてはいけない「要注意感染症」です。
今日は、新型コロナウイルスとインフルエンザの感染者数などの情報を、国立感染症センターなどで公表されているデータを用いて見ていきたいと思います。

インフルエンザとCOVID19の症状の違いは?

インフルエンザ
インフルエンザの症状は、2~4日の潜伏期間ののちに現れます。
最初の約1~3日に、38℃以上の高熱や倦怠感(だるさ)、食欲不振などの全身症状が強く現れます。やや遅れて、咳やのどの痛み、鼻水などの呼吸器症状が現れます。
腰痛や吐き気などの消化器症状が起こることもあります。
通常は、10日前後で症状が落ち着きます。
他人にうつす可能性があるのは、発症前1日から発症後1週間程度までです。

新型コロナウイルス
COVID19は潜伏期間が1~12.5日(多いのは5-6日)とやや長いのが特徴です。
症状で多いのは、発熱、乾いた咳、倦怠感(だるさ)です。
息切れや咽頭痛、頭痛なども起きます。特徴的なのは、味覚障害や嗅覚障害を伴うことがある点です。下痢などの消化器症状も起こることがあります。
発症前2日から発症後10日程度がひとにうつしてしまう可能性のある期間で、特に発症の直前直後でウイルスの排出量が高くなると考えられています。

 

インフルエンザとCOVID-19の患者数と入院患者数をチェックしてみよう


2018/19シーズンのインフルエンザに罹った人は約1170万人です。毎年約1000万人が感染しています。10代以下が47%、20-50代が38.5%、60代以上が14.5%です。インフルエンザによる入院者数は約2万人、このうち約6割が60歳以上です。2018年のインフルエンザによる死亡者数は、人口動態統計によると3325人です。これは、インフルエンザが直接の死因となった方の数です。一方、インフルエンザをきっかけに持病が悪化して亡くなった方の数を合わせると、毎年1万人がインフルエンザによって亡くなっています。


出典:国立感染症研究所・厚生労働省結核感染症課「今冬のインフルエンザについて (2018/19 シーズン)」
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000527498.pdf
厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(速報値)(令和2年12月9日18時時点)」 https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000704074.pdf

一方COVID-19ですが、PCR陽性者数は厚生労働省の国内の発生状況によると2020年12月9日現在158,589人です。これまでに分かっている疫学的知見では、発症者のうち8割は軽症で、1週間以上の症状が続く場合入院します。入院者のうち、酸素投与を必要としない軽症例が62%、酸素投与を要する中等症が30%、ECMO等集中治療を要した重症例が9%と言われています。
2020年12月13日現在、累計死亡者数は2561人です。

*発生状況 (12月13日0:00現在)

PCR検査
実施人数 ※3

陽性者数

入院治療等を要する者の数

退院又は療養解除と
なった者の数

死亡者数

確認中 ※4

うち重症者の数

国内事例 ※1,※5
(
チャーター便帰国
者を除く)

3,674,298
(+28,203)

175,608
(+3,012)※2

24,981
(+1,114)

583
(+5)※6

147,740
(+1,753)

2,561
(+28)

420
(+85)

空港検疫

357,689
(+3,059)※7

1,664
(+18)

132
(+9)

0

1,531
(+9)

1

0

チャーター便
帰国者事例

829

15

0

0

15

0

0

合計

4,032,816
(+31,262)

177,287
(+3,030)※2

25,113
(+1,123)

583
(+5)※6

149,286
(+1,762)

2,562
(+28)

420
(+85)


(括弧内は前日比)

インフルエンザとCOVID-19の予防
これまでの全国のインフルエンザ報告数について、過去5年間との比較を下記に掲載します。

 

2016

2017

2018

2019

43週(10月下旬頃)

2,329

1,772

965

3,954

44週(11月上旬頃)

2,903

2,407

1,030

4,708

45週(11月中旬頃)

4,133

2,588

1,711

5,090

46週(11月下旬頃)

6,843

3,799

1,898

9,129

47週(11月最終週頃)

8,843

7,280

2,578

15,438

48週(12月初旬頃)

12,334

12,785

4,599

27,664

49週(12月上旬頃)

16,404

20,127

8,450

47,325

50週(12月中旬頃)

24,857

36,664

16,630

77,541


出典:国立感染症研究所感染症疫学センター週報定点把握疾患数より抜粋。

例年いまごろは流行のピークに突入する時期です。なお今年2020年の報告者数は、48週(11/23-29)で46名と、著しく低い水準です。これは、これまで皆さんがとってこられた、マスク・手洗い・消毒・換気、そして3密を避ける対策が、既存のインフルエンザ感染者数を減らすのに非常に有効であったと考えられています。


PCR検査の実施件数

なお、こちらは厚生労働省が発表している国内PCR検査陽性者数です。

先ほどの表のインフルエンザの報告者数(は特定の医療機関を受診された方の数ですので、COVID-19ほど報告が多いわけではありません)と比べて、まだそこまで多くないとも考えられます。
インフルエンザも新型コロナウイルスも予防すべき感染症であることは間違いありません。
新型コロナウイルスに関係なく、手洗いうがい、マスク着用の予防を徹底して、感染知らずの冬を過ごしましょう。

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